※稼働品ですが、動作時間は計測していません
■キズ汚れ程度
風防:極小(6時方向薄キズ有)
裏蓋:極小
ベゼル:小
ベルト:小(社外品 10K RGP刻印)
カレンダー:早送り可能
キングセイコー ハイビート 5626-8001 ― 歴史
■ 1. 時代背景:56KS(56キングセイコー)シリーズの誕生
キングセイコー 5626-8001 は 1970年代前半(主に1970〜1974年頃) に製造された「56KS(56 King Seiko)」シリーズの一本です。
キングセイコーは
第二精工舎(Daini Seikosha) が展開した高級機械式ライン
同時期にスワ精工舎が手掛けた グランドセイコー と社内競争をしており、技術の向上に貢献
クォーツショック直前〜真っ最中の時代で、機械式の完成度が最も高まった時期のモデル
この56KSシリーズは、
高精度・薄型化・自動巻き化の三要素が完成した最終進化系
と言われます。
■ 2. キャリバー 5626 ― 高精度のハイビート機
5626-8001 に搭載されるのは Cal.5626(ハイビート)。
ムーブメントの特徴
28,800振動/時(ハイビート)
→ 秒針の滑らかさと高精度を両立
自動巻き+手巻き機能つき
ハック機能(秒針停止)
デイデイト(曜日+日付)搭載
曜日は日本語/英語切替式が標準
56KSのムーブメントは非常に優秀でしたが、
オイル切れに弱い・デイデイト切替の爪(カレンダー爪)が摩耗しやすい
という弱点もあり、今では整備の重要度が高めです。
■ 3. デザイン特徴 ― 8001ケースの魅力
5626-8001 のケースは、56KSシリーズの中でも人気のある美しいデザインです。
8001ケースの特徴
ラグの面取り(多面構成)が鋭く、光を大きく反射する「鏡面+ヘアライン」の組み合わせ
セイコーのデザイン哲学「Grammar of Design(デザインの文法)」後期が色濃い
サイズは 約36mm前後 と現代でも使いやすい
裏蓋には当時の 盾マーク(キングセイコーの盾エンブレム)
→ 金メダルではなくステンレス盾が一般的
同時期の 5626-7110 などの711ケース と比べると、
8001はよりエッジが強く、ドレス寄りの美しいフォルムと評価されます。
■ 4. 製造終了とその後
1970年代後半、クォーツ時計の台頭でキングセイコーは徐々に生産終了
以後40年以上沈黙したが、2022年にキングセイコーとして復活
現行キングセイコーのデザインルーツの一部は 56KS を参考 にしている
5626-8001は「キングセイコー最後期の傑作」とされる代表機です。
■ 5. 現在の評価・コレクション性
5626-8001 はヴィンテージファンにとって人気モデルで、特に:
状態の良いケース(エッジ残り)
オリジナル文字盤
動作良好なCal.5626
盾エンブレムの残り具合
が価値に大きな影響を与えます。
現代でも実用でき、デザイン性と歴史的価値からコレクション性が高い一本です。
■ まとめ
キングセイコー ハイビート 5626-8001 は、
1970年代におけるセイコーの機械式時計の到達点を示すモデルで、
ハイビートムーブメント
美しい8001ケース
デイデイトの実用性
キングセイコー最終世代の完成度
といった特徴を備えた、非常に魅力的なヴィンテージ時計です。
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